残心と言う所作

残心と言う言葉がある。武道などでワザが終わった後の相手の反撃に瞬時に対応する準備と、更なる攻撃を加える準備を伴った、身構えと気構えである。剣道であれば次の構えにつながり、居合い抜きであれば刀を鞘に納めた後の臨戦態勢的な事となる。
Wikiを引用すると
”たとえば弓道における残心は、矢を射った後も心身ともに姿勢を保ち、目は矢が当たった場所を見据えることである[2]。剣道では、意識した状態を持続しながら、相手の攻撃や反撃を瞬時に返すことができるよう身構えていることを残心と呼び、残心がなければ技が正確に決まっても有効打突にならない。なぎなたの残心のルールは剣道とは異なるが、剣道同様、正確な攻撃であっても残心がないと無効とされる[3]。剣道の試合において一本取った事を喜ぶ様(ガッツポーズなど)が見受けられれば、奢り高ぶっていて残心が無いとみなされ、一本を取り消される事がある。”

サルサも連続した動作から構成されている以上、全く同じ事が言える。
初心者の場合、特にレッスンの時にひとつのルーティーン/ワザが終わると、足が止まってしまったり、上手く行かなかった場合におどけてみたり、つまり、中断と言うか次が続けられない状態になってしまう人がいる。キャリアが長い人でもいるし、レッスンだけでなくルエダでやってしまう人もいる。
どんな場合でも、ルーティーンが終わった時には次の動作に入れるようにしておく事が大事である。すなわちこれ残心である。バランスが崩れる事があっても、次のステップが始まる時には重心を立て直して次の動作が始まるようにしておく事が重要。

また、茶道でも残心と言う言葉があるらしい。これも引用。
”何にても 置き付けかへる 手離れは 恋しき人に わかるると知れ
(茶道具から手を離す時は、恋しい人と別れる時のような余韻を持たせよ)”
これは手をリリースして離れてしまうようなルーティーンの場合に当てはまる。
手を離した後もすぐにブラブラさせずにフォロースルーをきれいにすると言う事につながる。
キューバ人は「(その離れてしまった)手も踊らせ(つづけ)て!」という。
ゴルフのスイングみたいにフォロースルーと言うよりは、やはり余韻と言う方が僕にはしっくりくると思う。

武道は基本的に攻撃を目的としているのでワザというのもちょっと違和感があるが、どちらも相手をこれ以上ないと言うくらい意識していると言う点で共通する。サルサは相手の事を意識しないでも成立する(ように見える)かもしれないが、武道では相手を気にしなかったら全く成立しない。
実はペアダンスも全く同じであり、「次の動作には入れるようにしておく」「余韻を持たせる」というのは自分のためではなく相手のためにしている事である。
[PR]

by lavida | 2013-08-10 08:58 | ダイアリー