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タメの話

3年前にも同じような話が。
http://lavida.exblog.jp/15241603/

今回はもう少し具体的にしてみよう。なぜContra Tiempo(1は踏まずに234で踏む。アクセントは極端に4が強い)がタメの理解に貢献できるのか?

いくつか思い当たるが、一番はカウント4と8のアクセント。でその後1はスルーして2で再開するという点。
まず、4を強く踏むことで強く踏んだ足は長くそこにとどまることになる。(逆にフワッと置いた足はすぐに動かせてしまう。)そしてコントラの場合やっとティエンポ(on1)のリズムを(なんとなく)覚えた生徒さんたちには、しっかり数えてないと1で踏み出しそうになるのを意識してこらえて、2が来たら足を出そうと頭の中で準備している。意識しないと最初は簡単にはできない。この”しっかり数えている”のと、”数えている間強く踏み出してるから足は接地したままなこと”と、”2が来た出そうと意識していること”。主にこの3点でタメができるようになるんだと思う。逆にできない人はこの3点を強く意識してやると良い。すぐできるようになる。どんなに練習しても勝手なフィーリングで自動的には絶対にできない。
 ちなみにある程度できている人はタメの時間を長くすることを意識してはどうだろう?ソウル系のバラードや演歌とかわざとジャストではなく遅れて歌い始めたり、ちょっと長い部分をすごく伸ばしたりする。ダンスでも同様のことは可能だ。上手な人やイントラレベルの人でもそういうことやってる人は(うちの生徒さん以外)ほとんど見かけない。他の人と差をつけることができると思う。
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通常1で踊ってると思うが、2のようにカウントの3を早めに始める(A)、次の1を遅めに始める(B)。その後はジャストに合わせる。これは(B)が遅いので絶対早取りにはならない(※1)。男性の場合相手の女の子が初心者でリードに関係なく踏んでしまうと成立しないが、女性の場合はリードを待つことにもなり、よっぽど脚力が弱くなければ問題なくできるだろう。ただし、矢印で伸びている間、次に踏み出す足が空中に上がらず接地していることが条件だ。(B)のギリギリ手前で動き出して欲しい。
これも楽器の演奏や歌唱では普通に行われていることだ。
注意点はきちんとリズムを捕まえた上でやらないとただずれているだけになってしまう。「ジャスト」と「外し」を良いバランスでやることが重要だ。
※1 早取り/遅取りとはリズムを構成しているパターン(拍のかたまり)の頭が早いか遅いかで決まる。上の例だと通常123でワンセットなので、1が早いか遅いかで早取りか遅取りかが決まる。

by lavida | 2015-06-25 07:30 | TIPS