サンテリア

サンテリアとは、西アフリカ起源の宗教である。奴隷としてキューバに連れてこられた人々が持ち込んだアフリカの神々を信じることは、スペイン人からは異教邪教とされキリスト教に改宗させられてゆく。表面だって拒むことはできずにキリスト教を信じるふりをしながら隠れて信仰を継続するためにできたものだ。キリスト教の各聖人がアフリカの神々に対応している。呪術的な要素が強く、実はヨーロッパ人や他のラテンアメリカの人にサンテリアの話をすると誰もが眉をひそめる。現在では観光化されており、こんな感じだ。
https://www.youtube.com/watch?v=yBkrcMcrNkA
ハイチブードゥー教(ゾンビが作れる!?)やブラジルカンドンブレマクンバもルーツは同じだ。
キューバの場合、事情はやや複雑だ。キューバ革命後にはアフリカ起源の文化を保護するという名目で「歌、踊りそして詩の純粋な価値を舞台化」された。これがキューバ国立民族舞踊団(Conjunto Folklórico Nacional de Cuba)だ。つまりこの時点で皮肉なことにこの文化遺産を残すために宗教という本質を切り捨てて保存することにしたのである。
従って、昨今日本でもヨルバ、サンテリアといった踊りをキューバ人から習っている人も多いがこれはあくまで宗教とは切り離された踊りなのである。つまりキューバ人のダンサーでも実際にサンテリアに入信している人はまずいない。日本で彼らが踊りをこれだけやっているのに”儀式が全くない”のはこのためだ。また、上のYouTubeのように現在の儀式は多分に観光的なものとなっている。(特にハバナ)
本当のサンテリアは実際にはもっとアンダーグラウンドで秘密的なものだ。一般の人が目にすることはない。
が...。
実は僕はSantiago de Cubaでサンテリア入信の儀式(洗礼?)をやってもらっている。
簡易的なものだったが2日がかりだった。この話を当時のキューバ大使館の3等書記官だったエルミニオに話をしたら、「そんなことやってるキューバ人はほとんどいない」とものすごくびっくりしていた。もちろん彼もそんなことはやっていない。僕はキューバ人はみんなサンテリアやってるもんだと思っていた。(笑)
Santiagoは地勢学的にスピリチュアルなパワーがキューバの中でも最も強いといわれている。僕がかつて当時付き合っていたキューバ人の彼女にSantiago de Cubaの最もパワーがあると言われるババラオの家に連れて行かれ、イファ占い(このへんの話も別途しよう)と入信の儀式をしたのだ。
先日アップした写真はこのババラオの家の祭壇の一部だ。この人形の目力は尋常ではない。ぜひ、今度六本木ASEREで新しく立ち上げるイベントに力を貸して欲しいと思ったのだ。アップ画像はこちら。ママルフィーナと言っていたと思うがそれが何を指すのかわからない。色からしてオチュンでもイェマヤでもなさそうだが。
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ちなみにブードゥー教ではニワトリの生首を使うと聞いたことがあるが、Santiagoではヤギの首だった。この写真はさすがにアップできない。見たい方は声をかけてくれればこっそりお見せしよう。

六本木ASEREで新しく立ち上げるイベントは「TIMBA CLUB」という。ある程度のキャリアの方、インストラクター、アシスタント、キューバ人等を対象にまるで会員制クラブのように踊ろうというものだ。もちろん会員制ではないが、誰でも入れるイベントにはしない。
今ポスターデザインを検討しており、初心者向けならキューバ国旗的なデザインが良いかもしれないが本当のマニアや百戦錬磨のダンサー向けにはこのような写真でポスターを作った方が合っているのではないかと思っている。このようなパワーのある写真は実際にその場に行った者でないと使えないはずだ。画像検索でGETしたものでは底の浅さが露呈するばかりでなく、サンテリアの場合、恐ろしいことが降りかかる可能性さえある。(僕は基本的にそういうことは信じないタイプだが、サンテリアは別物)

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by lavida | 2015-07-13 07:30 | ダイアリー