想像力

ここでいう想像力は何種類かかある。

まず、「結果を想像する力」 
今、相手にこういうワザをかけたら相手はどの程度移動して、その時の向きはどっちになっていて、テンションは引っ張られているのか押された状態になるのか?
シミュレーション力と言っても良いかもしれない。
こうして書くと大変そうだが、要は「自分のリードの結果、4拍後に相手はどんな感じになるか」を想定するだけである。
これを意識していると、思った通りに技がかからない時や相手がバランスを崩した時に「何故?(=主に自分のリードの原因)」というのが良く把握できるようになる。別に初心者だけに必要なのではなく、中級上級でも例えば新しいワザを考案する時にも役立つ。


次に「相手の立場に立って考える力」
前述ではあくまで自分から見た結果の想定だが、これはもし自分が相手の立場だったら、「このリードでは読み取れないな」とか「ここまで長くリードがあったら親切だな」などと想像してみる力。良い事も悪い事も。このためにうちのクラスでは比較的早い段階から「女性には男性リード」を、「男性には女性役」を少しでも覚えさせる。テンションやリードのタイミングは、いくら言って聞かせても基本的に体験していない事は理解できない。男女を入れ替えてリードやフォローが出来ると急に上手くなるのはこの辺に秘密があるのだと思う。
ちなみに「相手の立場に立つ」ということは、相手のためだけでなく、その結果は自分がリードしやすい状況が出来上がるという事で還元される。

最後に「位置関係を把握できる力」
これは2通り。ひとつは天井から俯瞰するような絶対的な位置関係でペアはどうやって動いているかを想像する力。もうひとつは自分と相手との位置関係がどの程度近い/遠いもしくは入れ替わるなど相対的な位置関係を把握する力。
最初に述べた「結果」にも関連するが、基本的には今自分と相手がどうなっているか?を把握する。
0度で同じ方を向いているか?180度できっちり向かい合っているのか?90度でディレケノ(Cross Body Lead)をしようとしているのか?
さっきまで動いていた動線に対して90度で横向きのベーシックにするのか?1周して元に戻るのか?というような位置関係。
実はこれがある程度できないと前述の2つはやや難しい。これを無視して手順だけを覚えても上手くリードできない。また、覚えるのにも時間がかかる。
逆に言うとこれが良く理解できると覚えるのも格段に楽になる。

と、基本的にこれは男性側のリードの話になってしまったが、女性の場合はあまり想像力は必要ないと思う。
相手との位置関係を意識するには「向かい合う事」を心がければ十分だし、想像よりは相手のリードを感じ取る事の方が重要だ。
相手が何をして欲しいかは考える必要は無い。
コミュニケーションとはそういう事だ。逆に言うと男性の場合はコミュニケーションだけではなく、もう少し戦略的な思考が必要になるという事かもしれない。
男性女性に関わらず独りよがりにならないという点では共通する。
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by lavida | 2011-11-20 22:32 | TIPS